昨年キャンプを初めて以降、我が家のメイン火力は ファイアグリル なんだけど、オートキャンプでテントとタープを貼る場合、サイトがそこそこ広くないと火の粉が気になるケースが結構ある。また、2日目の朝は撤収まで考えると火を熾すのはちょっと慌ただしく、今のところ タフまる に任せる形となっている。
そんな中、偶々 “ペレットストーブ” なるジャンルがあることを知り、色々調べた結果、我が家にマッチしそうなので導入することにした。
我が家の薪調達事情
現状、薪の調達にちょっと悩んでいる。最初はキャンプ場で購入していたけど、価格のバラつきや広葉樹の有無といった問題があり、途中からホームセンターでの購入に切り替えた。
ホームセンターはホームセンターで比較的割高なものが多く、昨年はCAINZでそこそこ安いものを見付けて買っていたものの、今年になってそれが無くなってしまい、通販に頼る形になっている。その場合、品質の良いものが買える代わりに20kg単位になるので、保管場所の確保が少し悩ましい。
ここ1年の薪費用は、キャンプ1回あたりで概ね600~800円といったところ。
ペレットの調達と相場
ペレットは一般に「小さい固まり」を指す言葉で、燃料としてのペレットは「木質ペレット」というもの。
木質ペレットはストーブ燃料の他、吸水・消臭効果からペットのトイレ用 (猫砂) としても販売されている。自宅周辺のホームセンターを何件か回った結果、都市部では燃料としての取り扱いが少なく、猫砂としても木製のものはあまり出回っていないことが分かった。
そんな中、コーナンのオリジナルブランドとして 10L 600円台 で販売されていることが分かり、ひとまずこれを常用することにした。松100%のホワイトペレット (樹皮を含まないペレット) で、燃料用としても十分使えるようだ。
純粋に燃料用としての木質ペレットは、東京の店頭で購入する選択肢が無く、品質も価格もピンキリの通販で送料別というケースがほとんど。家庭でペレットストーブが使われる地域であればもっと入手し易いのだろうが、ペレットに限らずストーブ自体が普及していない関東圏では仕方が無い。
Mimi Moto Pellet Cook Stove
今回ペレットストーブの導入に踏み切る切っ掛けとなったのが、Mimi Moto Pellet Cook Stove という製品。オランダの Mimi Moto とアメリカの Smokehouse Products が共同開発したポータブルストーブだ。
木炭以外のほとんどの有機物を燃料として使用可能で、バッテリー駆動での送風機能による強力な二次燃焼が特徴となっている。
仕様
熱量 | 最大20,000 BTU (5,040kcal) |
燃焼時間 | 1チャンバーあたり最大90分 |
送風ファン駆動時間 | 低回転時:約28時間 高回転時:約9時間 |
風量切替 | 無段階 (目盛としては無印+1~4+MAX) |
サイズ | 約301.6×365.1×301.6mm (脚と五徳を取り付けた状態) |
重量 | 約4.1kg (チャンバー2サイズをセットした状態) |
バッテリー | 3.2V 5,000mAh |
充電時間 | 約5時間 (1A USB充電時) |
充電時の入力 | USB Type-B |
パッケージ
日本で輸入している製品には、シールで日本向けの説明が追加されている。
ストーブ本体
天面
チャンバーを格納するための空洞があり、空洞内は二次燃焼用の送風口が配置されている。
五徳は自分で取り付けを行うが、取り付けにハンマーが必要なぐらい固いので、基本的に取り外しは不可能。
五徳を取り付ける前はカバー部分を外してみることが可能で、側面が断熱材で覆われている様子を確認出来る。
側面
左右に本体持ち運び用の展開式ハンドル。それほどガッチリしたものではないが、ストーブ自体が軽量なので必要十分といったところ。
後述するチャンバーハンドル取り付け用のフックも用意されているが、自分のものは五徳を取り付けると干渉してしまい、脱着が若干やりづらい。ペンチで拡げることも考えたけど、とりあえずマグネットフックを取り付けることにした。
下部に送風ファンのダイヤルとバッテリー。
ダイヤルの左下に送風状態を示すLEDランプ、右下に充電状態を示すLEDランプが配置されている。英語の説明書にはこのレイアウトが正しく記載されているが、日本語の説明書では左側に充電状態の1つがあるのみで、送風状態のLEDランプは記載されていない。製品アップデートで追加されたものの、日本語の説明書は更新されなかったのだろう。
防塵防滴等を謳っている製品ではないので注意が必要だが、下部のUSBポートには申し訳程度にゴムカバーが付いている。ロック出来るような機構にはなっておらず、しばらく使っていると徐々に垂れ下がってくると思われる。
底面
バッテリーパックと送風用の装置、製品番号やシリアルナンバーを記載したシールも貼られている。
チャンバー (燃料受け)
ペレット等の燃料を入れる筒で、太さの異なる2サイズ。ペレットを入れる場合、大きい方で約900g、小さい方で約400g。どちらの場合も満量時の燃焼時間に大きな差は無いようで、必要な火力に応じて使い分ける。
大きい方を使用する場合は小さい方を取り外しておき、小さい方を使用する場合は大きい方に重ねて入れる形になる。
各チャンバーの上部には、後述のハンドルを引っ掛けるフックが用意されている。
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原木(丸太)、樹皮、枝葉や製材時に発生する端材、おがくずなどを乾燥させ破砕し、その後に水分量を調節して小粒の棒状に圧縮成型した固形燃料である。(Wikipedia)